2020年12月有志「済州島ヒラマサジギング」釣行記

 

日時:2020年12月5日、6日

場所:済州島 馬羅(マラ)島周辺

天候:曇り時々晴れ、気温10℃前後、海水の濁りなく好条件。

参加者:tochanさん、kaffeeさん、みやけんさん、まさやんさん、おおたま(記)

 

10月の江原道のナムデチョン(南大川)に鮭を釣りに行った際、偶々隣り合わせた釣り人達から日本語が聞こえて来たのでお声掛けしてみたら、このクラブの主要メンバーの面々。ソコで自分は釣られました(笑)。

その後、kaffeeさんにはヨルモゴ(=レノック=コクチマス)の個人授業を受けたり、ソウル近郊の釣具屋情報を教えて貰ったり。そこで、このクラブへの入会勧誘あり、また今回の済州島釣行のお声掛けを戴き、今回の釣行に参加させて戴くことになったのであります。

日本にいた際、東京湾でのシーバスやタチウオ、外房でのカンパチ等の小物ジギングの経験はあったものの、10kg超も狙える大物青物経験は無く、未知の領域。釣行メンバーの方々に色々と事前情報を教えて貰ったり、道具揃えたり、お借りしたりして当日を迎える(珍しく、韓国最高峰の漢拏(ハルラ)山も良く見えました)。

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結論から言ってしまいますと、今回は大爆釣。

2日間の総計は5人で42匹(ヒラマサ36匹、ハガツオ5匹、カンパチ1匹)の水揚げ。

アベレージは60cm・3~4㎏前後と言うサイズでした。ただ、Maxサイズはkaffeeさんの80㎝大のモノで、1m・10㎏超の大物は出ませんでした。

竿頭はみやけんさんの20匹(!)、次点はkaffeeさんの11匹。流石にベテラン勢は豊富な経験と技術により、乱獲状態でした。過去の経験を踏まえて道具を新調して臨んだまさやんさんは6匹、青物ジギング初挑戦のtochanさんは一時期船酔いの不調あり乍らも4匹、スムーズでリズミカルな1ピッチジャークを習得し切れていない自分はおサカナ達に見切られてしまったようで外道のハガツオ1匹のみ(泣)。

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両日共にいつも使っているキム船長の船で0800出船、1400~1500上がり。

2日間共にコンディションは良好で、多少の波風はあったものの、比較的落ち着いた状況。ドテラ流しと呼ばれる船を潮流と風に任せて流しながら釣るジギングのスタイルなので、船の片舷からジグを落とし、着底後にしゃくり乍ら巻き上げておサカナを誘います。

ジギングは落として巻くだけの単純作業のように思えますが、その単純作業の中にもキチンと底を取る(海底を着実に捉えて素早く巻き始めることで根掛かり防止)、特にヒラマサの場合にはリズミカルで規則正しく、但し逃げ惑うサカナに見えるようにしゃくり乍ら巻き上げるコトが重要で、これが出来てるヒト(自分以外の皆さん)と出来ていないヒト(自分…(泣))では上述の様に、もうアカラサマに釣果に差が出てしまうのであります。

また、潮の流れや食べているベイト(餌)の把握、的確な状況判断と対応が要求されるし、掛けてから釣り上げる迄の技術と魚とのヤリトリも重要なので、正に心・技・体の総動員で対応しないと釣果に結び付かない要求レベルのとっても高い釣りであると言えるでしょう。

ヒラマサは所謂「青物御三家」の中でも最も狂暴・強烈で、カンパチやブリよりも釣味が良いと言われているターゲットなんです。そんなターゲットが、ソウルから済州島に1時間少々でヒトっ飛び、クルマで約30分移動、船で約30分でポイントに着き、1m・10kg超の大物が狙えるなんて、ある意味超お手軽と言えるのだと思います(日本でコレをやるとすると、対馬や五島列島迄遠征しないとダメでしょうから)。

今回、みやけんさんとtochanさんは電動リールを、kaffeeさんとまさやんさんはスピニングを、自分はベイトタックルをメインにして臨みましたが、電動リールが大活躍でした。巻き上げスピードと、電動による波動?動きがマッチしていたようです(但し、keffeeさんの釣果を見ても分かる通り、必ずしもソレだけが良かったと言うワケでもなく、釣果を左右した理由についてはサカナに聞いてみないと分かりません)。

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初日の夜には宿泊先近くの食堂に小ぶりのヒラマサ2匹とハガツオ1匹を持ち込んで捌いて貰い、刺身とチリで堪能。お酒も進み、ウマウマでありました。

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と言うことで、自分以外は大満足の釣行で、2日目の最終日は船の生簀に入れてあった42匹分の血抜きや脳締め等の下処理で凄惨な光景も展開されましたが(笑)、ソレもコレも大漁の魚を発泡スチロールのトロ箱に入れてソウル迄お持ち帰りし(みやけんさんの魚総重量発泡2箱分は約50㎏(!))、関係者に振舞ったり、「津本式究極の血抜き」処理を施した上で1~2週間熟成したりして、その後もcatch & eatを愉しむ為のモノであったのであります。

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今回他の皆さんは大漁でしたが、自分は不本意な結果に終わってしまいましたので(と言っても、最後の最後に中々良さげなサイズのモノ(明らかにヒラマサ)を掛けたにも拘らず、痛恨のラインブレイク(号泣))、残るシーズン中に必ずやリベンジを果たすべく、更なる技術習得・習熟と、道具の新調を誓った釣行となりました(笑)。

 

(おしまい)