日時:2017年6月6日
場所:江原道
天候:曇り
参加者:kaffeeさん、tochanさん、ひでき親子

今年から、渓流大好きのkaffeeさんに連れて行ってもらって
渓流釣りに行くことができました。

数年前から、韓国の渓流の凄さ(良く釣れる&デカい)を聞いてはいましたが、
渓流となると、まずウェーダー等の装備を揃えないといけないし、
渓流釣りに行くポイントはソウルから250km先の山奥(往復500km!)

それをほぼ日帰りで行ってくるというハードスケジュールに躊躇していました。

しかし、どこで聞いたのか、息子が「渓流釣りに行きたい」と言い出した。

ウェーダーとかの値段も、ピンキリだが思ったよりは高くない。
竿とかリールは、今使ってるヤツを、ラインだけ巻きかえればなんとかなりそう。

何よりも「日本ではまず釣れない、ゴッツい渓流トラウトが、韓国では釣れる!」って
言われると、そりゃ行ってみたくなるじゃん?(笑)

ただ、渓流釣りも闇雲に行っても、初心者にはポイントとか
地元住民との距離感とか分からない事だらけ。
そこをkaffeeさんが一緒に行ってくれるなら、こんなチャンスは無い!

という事で行ってきました、韓国渓流ルアー釣り。
今回のターゲットはサクラマスとヤマメ。

韓国でサクラマスが釣れるのか~・・・。
もう気分はシマノTVに出ている村田基(?)
北海道やアラスカの大自然の中、デッカイ急流にごっついルアーをドーンと投げて、
釣れるのは超でかいトラウト・・・(うっとり)

でもそのためには、朝一にポイントに入らないとダメ。
逆算すると、ソウル出発時間は夜中の1時(*_*)
そこから3時間かけて移動。
着いてすぐにタックルやウェダーの準備。

え~っと、つまり徹夜で、釣りをやる事になるんスね・・・。
(この時期なら朝4時ぐらいから明るくなる)

連れて行ったポイントは、河口近くというが、川幅20m位の流れの緩やかな河川。
しかも河川の隣にはアスファルト舗装の道路や、護岸壁、高層アパートまで建ってる。

あれ?
アラスカみたいな大自然の景色は???

と言っても、これが韓国渓流のスタンダード。
源流とかまで行かないと、天然ヤマメなんて釣れない日本と比べ、
里川レベルでサクラマスが釣れるのが、韓国の凄い所。
因みに全て天然トラウト。

水はクリアで、藻が至る所にある。
水質は非常にいい。

川は非常に豊穣。
とんでもない数の鮎の稚魚が、浅瀬でヒラを打ち、きらきらと光っている。
ミノーのトゥイッチはあれを再現させないとダメで、それが難しい。

ポイントに着いて、早速キャスト。
ん~、トゥイッチが上手くできない。
水中のミノーの動きを見ても、動きが悪く、釣れる感じがしない。
kaffeeさんがトゥイッチを教えてくれるが、なかなかすぐには上手くいかない。

スピナーでも投げて、まったりと行こうかと思ったけど、
やっぱりミノーのトゥイッチが一番よく釣れるだろうし、
何とか投げ続けてトゥイッチを繰り返す。
徹夜明けには、体力的にキツイ・・・。

kaffeeさんを見ると、ポイントをどんどん移動して、投げ続けている。
時折、釣れているようで、ランディングしている様子も見える。
この時、時刻は朝5時位。
徹夜で運転して、あの元気。アンタ凄いよ・・・。
本当に釣りが好きなんやね・・・(^^)

今日はあまりサクラマスの動きが良くないようだ。
tochanさんとkaffeeさんで30cmクラスを何匹か上げるが、
kaffeeさん的にはシブいと感じるらしい。
サクラマスを切り上げて、ヤマメ狙いにポイントを移動。
付いたポイントは・・・小さい河川。

淵とかもあるけど、ほんとにココに尺上のヤマメがいるの?という感じ。
ただこれも素人考えで、実際はトラウトってあまり川幅とか深さって関係ない。
日本の渓流写真みても、川の大きさとかは小さいのが多い。
ポイントを移動し続けると、大きな川幅も出てくる。

たまに、でかいウグイが釣れる。
ルアーに反応してバイトしてくるのだ。
ウグイと言っても50cmクラスの大きさで、
ランディングするとその大きさにビビる。
胴回りも太く、。ランディングネットに入らない位だ(笑)

私と言えば、相変わらずトゥイッチが上手くできない。
穂先のアクションとリールの巻きでルアーを動かせばいいのだが、
だんだん疲れてくる。
ルアーの動きも悪く、バイトの確立が下がっている事を実感するが、
投げ続けていると、竿先にグッとアタリがでた。

ランディングしてみると、
28cmのヤマメだ!
パーマークもちゃんと見える!
なんちゅうキレイな魚や!
魚に養殖も天然もないが、天然という事にすると、人生初ヤマメ(天然)だ!

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kaffeeさんも、tochanさんもコンスタントに釣れているようだ。
ウチの息子も、ヤマメ連れて大興奮!
大きさは31cm。
ワシよりデカイやないか~い!
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ヤマメ釣りは・・・結構難しい。
岩陰とかに隠れているので、ルアーに反応するポイントに正確に投げて、
トゥイッチをシッカリとやって、ルアーにバイトさせないとダメ。
これが上手くできない初心者は、どうしても偶然性の高い釣りになってしまい、
結果、上級者より釣果が落ちる。

渓流ルアーは、上手い人と初心者がハッキリと違いがでます。

ヤマメを狙って、ポイントを移動し続ける。
朝からゴロタ石のある渓流を移動し続けて、もう体力も限界(泣)
最後に着いたのは、ニジマスが良く出るというポイント。
確かにいいサイズのニジマスがポツポツ上がってくる。

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水深は30cm無い位。
ルアー投げて着水したら、その瞬間に着底してる感じ。
もう疲れてトゥイッチする腕が上がらない。
立木に引っ掛けて、ミノーを幾つかロストしてしまっているので、
ただ巻きでいける、スピナーに変更。
そのスピナーを穂先で軽くトゥイッチすると、結構いい動きをする。
まあ、今日はヤマメ釣れたし、満足かな~と思ってキャストを繰り返していると・・・。

ゴンッ!
っと竿全体に強い反応。

根がかりか、と感じる前に、リールのドラグが出て行き、魚が掛かったと分かる。
しかし、とんでもない勢いでラインが出ていく。
kaffeeさんが、「デカイ!慎重に!」と言ってくれるが、
本人は何が起きたかまだよく分かっていない。

一瞬、魚体が見えた。
どうやらニジマスのようだ。

ぐわわ~、デカイわ!!

あ゛~!!
思い出した!


今使ってるスピナー、前にエリアトラウト(管釣り)で使うために、
シングルフック&バーブレスのままやないか~い!!

ジャンプなんかされたら、一発でブレイクじゃろ!
と、今なら思えるけど、あの時は頭真っ白で、なにも考えれんかったですよ・・・(笑)
引き寄せる → ドラグ鳴らして離れる、を何回か繰り返して、
だんだん近くによって来る。
最後はkaffeeさんが、ラインディングネットで取り込んでくれました。

上がってきたニジマスは・・・。
うおおおお~!
丸太みたいなサイズやんけ~!

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サイズを測ると、54cm!
クラブの大物記録やぁぁぁ~!

実はこの魚、近くの養魚場から逃げた魚(放流?)の可能性が高い。
というのも、韓国に天然のニジマスはいない。

このサイズが稚魚から育ったというのはちょっと可能性としては薄い・・・。
まあ養魚場から逃げ出して、長年経過して育った個体かも知れないし、
天然渓流で釣ったんだから、天然トラウトやろ!
という、都合のいい自己暗示で、クラブ大物認定に申請決定。

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また、渓流釣りに行こう。
ここ数年で、護岸壁工事とかも増えて、数年後の状況は分からんし。
今、自分のいる環境に感謝。

その前に、今日ロストしたルアー、また買いにいかなきゃ・・・。
今日一日で、幾つロストしかのかは・・・言いたくないです(笑)


(完)